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アラフォーにも知ってほしい注目のマーケット「フェムテック」とは?

アラフォーにも知ってほしい注目のマーケット「フェムテック」とは?

テクノロジーの進化とスマートフォンの普及によって、昨年は「フィンテック(Financial Technology)」という分野でキャッシュレス決済などが注目を浴びました。今年は女性ならではの悩みを解決するためのテクノロジーとして「フェムテック(Fem Tech)」という新しいマーケットが注目されています。

今回は、今注目のフェムテックについて簡単に紹介したいと思います。

フェムテックとは?

アラフォーにも知ってほしい注目のマーケット「フェムテック」とは?
画像出典:CB INSIGHTS

フェムテック(Fem Tech)とは、女性(Female)と技術( Technology)を組み合わせた造語であり、女性のヘルスケアとライフスタイルにおける女性特有の悩みをサポートするソフトウェアや診断キットなどの製品、サービスを提供する新しい市場を指す言葉です。フェムテック関連のスマホアプリやデバイスは、欧米ではとても人気があり数多く発売されています。

日本では、家庭や職場で女性の健康課題(特有の悩み)について語られることは殆どありません。しかし、その一方で、女性の月経に伴う症状などにおける労働損失は年間約5千億という試算があります。フェムテックが、これらの課題を解決することで、企業の損失を抑えて生産性を高めることができるのです。

フェムテックは、2013年にドイツ・ベルリンのスタートアップ「Clue」のCEO(Chief Executive Officer/最高経営責任者)でスウェーデン人のアイダ・ティンが新しいビジネスカテゴリを示す造語として使ったことが始まりだと言われています。

現在、世界で展開されているフェムテックのサービスには、生理用品・不妊・家庭用排卵日検査器・妊産婦のサポートケア・骨盤ヘルスケア・遠隔の診療と治療サービス・セクシャルウエルネスなど、さまざまなカテゴリがあります。

海外では生理関連のフェムテックサービスが人気

ドイツ発の生理周期のトラッキングアプリ「Clue」は、スマホアプリ創世記から人気があります。また、米国を中心に大ヒットしている「CORA(コラ)」「LOLA(ローラ)」などは、生理用品を定期配送してくれるサブスクリプションサービスです。

「CORA(コラ)」「LOLA(ローラ)」などといったサブスクリプションサービスは、買い物が不便な地域に住んでいたり、買い物に行く時間がない人などに、とても便利なサービスです。

生理関連を扱うフェムテックサービス

Clue

生理日管理アプリ「Clue」フェムテック

画像出典:Clue

Clue(クルー)は、フェムテックの代表格であるドイツ発の生理周期のトラッキングアプリです。こちらのアプリは、生理用だと感じさせないシンプルでお洒落なデザインが特徴で、自分の心と体の状態などをかなり細かく記録できます。日本では生理日管理アプリ「ルナルナ」が有名ですが、それらのアプリの先駆者がClueなのです。

CORA

生理用品サブスクリプションサービス「CORA」フェムテック

画像出典:CORA

CORA(コーラ)は、「Modernize Your Period with Cora」をキャッチコピーに生理用品を展開しています。月額8~16ドルで生理用品を月経周期・量に合わせてカスタマイズし、配送してくれるサブスクリプションサービスです。

また、CORAは、タンポンが1箱売れるごとに、1ヵ月分の生理用ナプキンをインド国内の恵まれない女性たちに寄付する取り組みを、インドの現地団体と共同おこなっていたり、アメリカ国内での梱包・発送業務については、コロラド州にある元受刑者や薬物依存患者、ホームレスのための職業訓練施設Mile High Workshopに委託していたり、社会貢献活動にも力を入れています。

LORA

生理用品サブスクリプションサービス「LORA」フェムテック

画像出典:LOLA

LORA(ローラ)は、オーガニック生理用品を展開するニューヨーク発のブランドです。取り扱うサニタリー製品は、100%オーガニックコットン製にこだわり、潤滑油も17種のピュア・エッセンシャルオイルを使用し、パラベン・アルコール不使用といった安全性の高いことが特徴です。定期配送してくれるサブスクリプションサービスを採用しています。

THINX

ナプキン・タンポン不要の生理用ショーツ「THINX」フェムテック

画像出典:THINX

THINX(シンクス)は2014年に誕生したニューヨークのブランドです。生理期間中でも従来の生理用品をつけずに快適に生活できる下着を開発し、世界中から支持されています。
注目すべきは「For People with Period」を掲げ、女性に限らずトランスジェンダーにも考慮されたブランド展開を行っているところでしょう。

L.生理用品サブスクリプションサービス「L.」フェムテック

画像出典:L.

L.は、赤十字と国連による人道的支援をしてきたフォトジャーナリスト、タリア・フランケルにより設立されたブランドです。生理用品はタイプ・サイズを選ぶと、定期配送してくれるサブスクリプションサービスを採用しています。

日本でのフェムテックの普及・拡大に期待

日本でのフェムテックは、最初はスマホアプリが中心となって拡がり、この数年でサービスは少しずつ増えてきている状況です。2000年に登場した生理日管理アプリ「ルナルナ」のダウンロード数は1400万(2019年7月)を超えています。その後、低使用量ピルのサブスクリプションサービスやネット診察サービスなどが誕生し注目を集めました。

フェムテックサービスによって、タブー視されてきた多くの女性特有の悩みが、最近では少しずつオープン化しつつあります。実際に、生理を題材とした映画や本なども多く出され、メディアでも取り上げられるようになっています。

日本ではジワジワと浸透しつつあるフェムテックですが、国によっては社会的・文化的な背景から女性特有の課題をタブー視する風潮があり、世界全体からみるとニッチな市場という判断がまだ強いのが現状です。ジワジワとゆっくりではあるものの、確実に浸透しつつあるフェムテック市場、今後、日本だけでなくアジアでの盛り上がりにも期待したいところです。

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