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「フェムテック(Femtech)簡単講座」その4 今年注目の海外のフェムテック製品・サービス10選-後編

「フェムテック(Femtech)簡単講座」その4 今年注目の海外のフェムテック製品・サービス10選-後編

フェムテック(Femtech)簡単講座の第4回目です。今回は、前回に引き続き、2020年特に注目したい「フェムテック(Femtech)」の製品やサービスの後半の5つを紹介します。まだ開発途中のものも含めクリニック向けの製品など、海外では次々と新しいフェムテックの製品やサービスが誕生しようとしています。

※前半の5つは「フェムテック(Femtech)簡単講座」その3 今年注目の海外のフェムテック製品・サービス10選-前編をご覧ください。

今年注目の海外のフェムテック製品とサービス10選(後編)

自宅で簡単に黄体ホルモンの状態を検査できるキット「inne(インネ)」

自宅で簡単に黄体ホルモンの状態を検査できるキット「inne(インネ)」フェムテック
画像出典:inne

ドイツベルリンのinne(インネ)社は女性の妊娠に大きな役割をしている女性ホルモンのひとつ、黄体ホルモンの状態を自宅で簡単に検査することができるキットの開発を行っています。
今までは、下腹部に異変を感じたら病院に出かけて尿検査をし、結果を後日にもらうという事が必要で、時間と手間がかかっていましたがinneの開発した検査キットを使うと自宅で唾液を検査することで簡単に黄体ホルモンの状態を知ることができるようになります。
このキットと黄体ホルモンデータを記録分析するアプリを使えば専門医の相談を受けることなく自分で妊娠や避妊をコントロールできると注目を浴び、昨年いきなりこの開発のプロジェクトに10億円もの投資がありました。

この検査キットは2020年中の出荷予定で現在予約の受付を行っています。

子宮内膜症・子宮頸がんを早期発見できる検査キット「Smart Tampon(スマートタンポン)」

子宮内膜症・子宮頸がんを早期発見できる製品「Smart Tampon(スマートタンポン)」フェムテック
画像出典:NextGen Jane

アメリカのNextGen Janeは、タンポンに含まれた経血の分析をおこなうことで、子宮内膜症や子宮頸がんなどの病気を早期に発見することができる製品「Smart Tampon(スマートタンポン)」を開発しました。
子宮内膜症の検査では、子宮内膜症を特定する細胞を見つけるために骨盤の辺りから小型カメラを入れるなど、女性にとっては苦痛を伴うものでした。また、この検査を受けるのは、体の異変を感じて婦人科等の専門医を訪ねてはじめて行うものです。それでは早期発見が出来ないかもしれません。
「Smart Tampon(スマートタンポン」は、病院の検査のような苦痛をともなわず、子宮内膜症や子宮頸がんを早期発見することを可能にしました。

子宮内膜症とは、月経のある女性の約10%がかかっていると言われる慢性的な病気で、排卵と月経が症状を悪化させる原因となっています。妊娠適齢期の20~40歳頃までは痛みや不妊の原因となり、更年期にさしかかる40歳以降になると卵巣ガンに関係するともいわれています。このように女性にとっては有り難くない子宮内膜症を早期に発見し、閉経するまでの間、病気とうまく付き合っていかなくてはなりません。

Smart Tamponがあれば、タンポンを利用するという簡単なことで毎月の経血の分析・診断をおこない子宮内膜症をはじめ、子宮筋腫、子宮ガンなどの病気の早期発見に繋がります。

婦人科オンライン相談サービスなど「 Syrona Women」

婦人科オンライン相談サービスなど「 Syrona Women」フェムテック
画像出典:Syrona Women

Syrona Womenは、イギリスの名門オックスフォード大学の研究者であるChantelle BellとAnya Royが創設した会社で、今までの女性の健康に対する見方や捉え方を変えようと、”女性のための、女性に向けた” 製品やサービスを扱っています。

インターネットを活用したサービスのひとつに、婦人科医師や専門看護師がビデオチャットを通じてオンライン相談を予約制でおこなうサービスがあります。女性特有の悩みは、悩みを抱えながらも、産婦人科やレディースクリニックに行くのは恥ずかしい、面倒だと、ついつい我慢してしまう、あるいは次回にしようと避けがちです。オンライン相談では自宅にいながらにして気軽に相談できるようになりました。このサービスでは、妊娠、不妊、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)、STD / STI(性感染症)、子宮内膜症などについて相談対応してもらうことができます。

ほかには、PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)、子宮内膜症、婦人科ガンのリスクの有無などがわかる自宅でおこなえる検査キットを開発中でまもなく販売開始する予定です。

子宮内膜症のリスクを特定するサービス ELSA(Syrona Women)

子宮内膜症のリスクを特定するサービス ELSA(Syrona Women)フェムテック
画像出典:Syrona Women

オンライン相談以外には、デジタルスクリーニング技術を使って女性の慢性疾患の1つ子宮内膜症のリスクが高い女性を特定するELSAというスマホアプリがあります。

乳がん早期発見 ポータブル3D超音波スキャナー「ATUSA」

乳がん早期発見 ポータブル3D超音波スキャナー「ATUSA」フェムテック
画像出典:iSoho Health

ATUSAは、アメリカのiSoho Health社が開発し特許を取得した、医師向けのポータブル3D超音波スキャナーです。AI(人工知能)の力で簡単な操作で乳ガンを発見することができます。
ATUTAは写真のような装置を身につけてもらい超音波を使って乳房の内部を片胸に1分ほどでスキャン(検査)します。現在乳がん検査で利用されているマンモグラフィのように乳房を挟み込むものではないので痛みは伴いません。
医師や医療施設にとってもマンモグラフィのような大掛かりで高価な機器がなくても操作が簡単でポータブル、検査後すぐにスキャンした画像を解析する時間に費やせるなどメリットが大きくなっています。

オンラインクリニック診療サービス「Maven(メイベン)」

オンラインクリニック診療サービス「Maven(メイベン)」フェムテック
画像出典:MAVEN

Mavenは、産婦人科医、助産婦、ドゥーラ(日本では聞き慣れないですが、妊娠中・出産後を援助する専門の女性)、メンタルヘルスの専門家、栄養士、小児科医など、妊娠にかかわる多くの人材により構成されたチームが、女性と家族のライフケアをおこなうインターネットを利用したオンラインのクリニックです。
専用のスマホアプリをインストールして登録することで、このオンラインクリニックでの相談やサービスを受けることができます。

Mavenは、妊娠に関してのサポートをインターネットを通じて行うことを主なサービスとしていますが、ほかにも女性の年齢に伴って変化する悩み(子育て、更年期など)、心や身体の不調の相談など、女性のライフステージに合わせて色々な種類のサポートもおこなっています。

まとめ

いかがでしたか?
前回と今回をあわせて2020年に注目したい海外のフェムテック(femtech)製品とサービスを紹介しました。2回に分けて紹介したフェムテック(femtech)製品・サービスを含め、多くのものは女性ならではの悩みであることから、女性が女性のために開発したものがほとんどです。
次回は、女性が中心となって開発され、すでに海外で利用されているものを中心にできるだけ多くのフェムテック(femtech)製品・サービスを紹介します。

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